自分の家にある家具が何からできてどこから来てだれが作って今家にあるのかなんて考えたことありませんよね。
もしあなたの家に木でできた棚があるならば、棚を作るために日本なのか外国かわかりませんがどこかで木が切られています。
もちろん棚を作るためには木だけでなく釘などの金属部や、場合によっては石油などが原料の化学物質等を使うこともあるでしょう。
そうやって集められたものが作り手の手によって完成され、そして私たちの家までやってくるわけですが 、
私たちはそのストーリーを知らないどころか考えたこともありません。
そんな我々に物と自然の関係を感じさせるこんなものを見つけました。
私たちの周りの物はどこから来たの?
こちらはニューヨークで活動するアーティスト、Gregory Benson氏がグループ展のために作成した「Salt Chair」です。
彼によると、私たちが住んでいる世界は地球が自然に作り出した物とそれに人間が手を加えて作り出した物で構成されていて、世界は人間の手によって劇的に変化しました。
私たちは目の前の物が何でできているかを五感や思考によって理解することができますが、本当にちゃんとそれらを理解できているのだろうか?と語っています。
この椅子は、自然とその資源との複雑な関係を反映しようとしています。
76個の岩塩ブロックで作られています。
この「Salt Chair」はヒマラヤ産のピンク岩塩のブロック76個で構成されていますが、
それらはすべてパキスタン北部の洞窟で採掘されたものです。
そしてこの岩塩はAmazon Primeを使って注文、発送されたものだそうで、
作者は遠くに存在している自然のものがこんなに簡単に手に入って加工される今の現代に疑問を投げかけています。
私たちは物に溢れた世の中に生きていて、普段意識することはほとんどありませんが、すべての物は自然の何かを材料にして作られています。
普段身近にあるものが何ができているかを知るだけでも意外な発見があるかもしれません。
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